【カヤックフィッシング】カヤックフィッシングの魅力&ボート・フローター・遊漁船との違い

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※大幅にリライトしましたので、改めてアップします。

釣りには色々なスタイルがありますが、ここ10年で急速に存在感を増したスタイルがカヤックフィッシングではないかと思っているダイビング捻挫です。こんにちは。

砂浜などが近くにある沿岸では休日になるとカヤックで釣りを楽しんでいる人を見ることも非常に多くなってきました。ブラックバスを狙うスタイルとしても定着した感がありますね。

今回はそんな人気上昇中のカヤックフィッシングついて、ボートや遊漁船などの釣りと比較してその魅力に迫っていきたいと思います。

カヤックフィッシングの魅力

オフショアでは成立しない釣り(アユ釣りや団子釣りなど)を除けば「もっと沖のポイントを攻めたい」と考えるのは当然の事ともいえるかと思います。そこで、沖で釣りをする手段を考えるとカヤック以外では「ボート」「フローター」「遊漁船」などが思いつく訳ですが、これら他の手段と比較すると、カヤックの魅力がわかるのではないかと思います。

アルミボートとの比較

バス釣りのオフショアと言えば、アルミボートが思い浮かびます。私もアルミ製のカヌー「スポーツパル10ft」を所有していますが、ボートとカヤックを比べた場合のカヤックの魅力は以下の通りです。

車載など準備が楽

アルミボートもカヤックも運搬は車載(カートップ)がメインかと思います。重量はそれぞれモデルにもよる訳ですが、概ねカヤックの方が軽く、重心的にも持ち上げやすいため、車載などの準備と片付けを一人で楽に完結することができます。またエレキモーターなどの船外機は無いため、重たいバッテリーを運ばなくて良いのはすごく気が楽です。

静かなアプローチが可能

バス釣りにおいて特に大きな武器となるのがこの特徴です。バスボートなどのエレキモーターでは水深30センチの場所ではボトムを荒らしてしまい静かにアプローチをすることができませんが、カヤックであればバスボートが入っていけない場所を攻略できます。また、エレキモーターの音も、バスに少なからずプレッシャーを与えてしまう事があるようですが、カヤックであればプレッシャーを与えずにアプローチしていくことが可能。トップウォーターフィッシングで人気なのも納得ですね。

  フローターとの比較

主に淡水湖沼で気楽にオフショアフィッシングを楽しめるフローター。人力で動かすという意味ではカヤックとにている側面を持っていますが、カヤックが優れている点としては以下のことが挙げられます。

機動力が高い

カヤックのフローターに対するアドバンテージは機動力の高さ。カヤックのモデルにもよりますが、直進性の高いカヤックはフローターの2~3倍の速度で移動が可能です。フローターよりも圧倒的に広いエリアを回ることもでき、また楽しめるフィールドも多くなります。

目線が高い

フローターよりも座高が高いカヤックは、目線も高くなるため、よりサイトによるバスの確認や水中の様子を確認しやすくなり、またルアーの飛距離も長くなります。カヤックのモデルによっては立ってキャストすることも可能です。

低温に強い

常に下半身が水に浸かっているフローターは、水温の低い場所、季節では長い時間釣りをするのは困難になってきます。シットオンカヤックなども濡れたりはしますが、しっかりと季節に合ったウエアを着用していれば、早春や晩秋でも問題なく釣りを楽しむことができます。

遊漁船との比較

海のオフショアと言えば遊漁船が主になりますが、カヤックの遊漁船に対する優位性は以下のようなことが挙げられます。

遊漁船が来れない場所を独占できる

遊漁船はあまり浅い場所へは入ってくることがありません。浅場で沈み根のある場所などは特に避けています。また、魚はそこそこ居るけれど釣り客を十分に満足させられる可能性の低い場所などは早々に見切りをつけたりもします。岸釣りでは届かない、あるいは攻めれない場所で、遊漁船もあまり来ないような場所を独占することができるカヤックは、岸釣りと遊漁船の間を埋める存在になれると言って良いでしょう。

釣行ごとの料金が要らない

当然カヤックを買うために初期投資は必要ですが、釣行毎に6,000~1万数千円の乗船料がかかるようなことはありません。その為ボウズになってしまっても精神的ダメージは少なく、また乗船代を取り戻そうと必死になって釣りをしてしまうような事もないのです。食べたい分食べれる分だけを釣って帰るのは水産資源の保護にも繋がりますね。

好きな時に釣りが出来る

遊漁船は予約を取らなければ乗れないこともあり出航時間も決まっています。また、一度沖に出れば自分の都合で戻ることもできません。カヤックは好きな時に釣に行き、好きな時に釣りをやめて帰ることができます。

「おまつり」しない

これは結構大きなポイントだと個人的に思っているのですが、遊漁船の嫌なところと言えば他の釣り人客と仕掛けが絡んでしまう「おまつり」。誰もわざとやっているわけでは無くお互い様の面もありますが、頻発して仕掛けを切られると萎えてしまいます。魚がかかっている時にも起きたりすると殊更です。カヤックであれば余程他の艇と近づかない限りはおまつりもおきないため、自分の思うようにラインを流して釣りを楽しめます。

その他カヤックの魅力

カヤックの魅力は、何も釣りに限った話ではありません。一人乗りのカヤックでもモデルによっては小学生低学年くらいまではひざ元などに乗せることができます。キャンプなどに持って行き、穏やかな水面で乗るのも非常に楽しいでしょう。また、シュノーケリングの海上ベースなどにするという使用法もあり海や湖沼での遊びの幅を大きく広げることもできます。家族イベントに使えるとなれば奥様の認可も取りやすくなったりしませんかね?

カヤックのデメリット

どんな事でもそうですが、メリットがあればデメリットもある訳で、カヤックにもデメリットや難点というものが存在します。ボートやフローター、遊漁船と比べた場合のデメリットと対策について以下で

初期費用が高い

フローターなどに比べると5倍~程度の初期費用が掛かります。使用できるフィールドや機動性の高さからくる釣行内容の高さなどを金額換算すれば決して高いとは言えないはずなのですがまとまった金額が必要なのは確かでしょう。

カヤックフィッシングを始めるための初期費用は?
近年人気上昇中のカヤックフィッシング。遊漁船に乗らなくても大物狙いや数釣りが期待できるのが大きな魅力ですが、カヤックフィッシングを始めるのは一体幾らの初期費用が掛かるのでしょうか?カヤックフィッシングに必要なものなどを織り交ぜながら費用の概算を出してみます。

ある程度の体力が必要

海で釣りをするのであれば、ある程度体を鍛える必要があります。体を鍛えること自体はデメリットではないと考えるしかないでしょうか?私は大胸筋がある程度発達してきたので結構満足していたりもしますが、船外機ってやっぱり楽ですね。

保管場所が必要

ボートも同じですが、カヤックの購入を考えた場合、結構ネックになるのが保管場所たっだりします。これがネックになる場合は、艤装(様々な装備を付けること)に制限がありますが、組み立て式のフォールディングカヤックでも釣りは可能ですので検討しても良いかもしれません。また、本体を分割することができるカヤックもあります。

分割式のカヤックと言ったらこれ。セクションの付け方次第でソロ・タンデムの切り替えができます。

フォールディングカヤックの傑作の1つ。タンデムになるので家族イベントにもピッタリです。

最近はSUPで釣りを楽しんでいる人も結構見かけます。結構機動力高いんですよね。

カヤックと似た感覚で釣りができます。コンパクトで船外機も付けられるのが素敵。

運搬するための機材が必要な場合がある

フォールディングカヤックや分割式のカヤックでない限りは、車の屋根の上に乗せて(カートップ)運搬することになるため、INNOなどのメーカーのルーフバーのセットを購入しなければなりません。カヤック専用の機材は使い勝手抜群ですが、バーだけでも十分運搬は可能です。スキーやキャンプなどにも行って活用していくのが良いでしょう。

カヤックフィッシングで釣れる魚たち

これはもう、やろうと思えばどうとでもなるのですが、ターゲットの多さはカヤックフィッシングの最大の魅力。私的にカヤックフィッシングでおすすめのターゲットは以下のものになります。

ブラックバス

言わずと知れたルアーフィッシングの人気ターゲット。カヤックフィッシングは基本的にルアーフィッシングとの相性が良いように思います。緩やかな河川や湖沼などで楽しめ、陸っぱりはもちろんフローターよりも広いエリアを、ボートよりも魚に警戒されずに狙えるのが最大のみりょくでしょう。

ワカサギ

アンカーが打てる推進のダム湖などであればワカサギ釣りも楽しめます。あまりに寒い季節となると防寒対策をしっかりとする必要になりますが、関東エリアであれば11月くらいであれば十分楽しめることでしょう。バス釣りの合間にやってみても良いかもしれません。

キス

砂浜の女王キス。キス釣りのエキスパートの人は浜から100メートル以上の大遠投をして数釣りをしていますが、あの遠投はちょっとやそっとの技術ではありません。また道具もそれなりの物が必要なのですが、カヤックであればチョイ投げ初心者用のロッドでも十分。波が崩れないエリアまで漕ぎ進めるだけで良く、良型の数釣りも期待できますよ。

カワハギ

冬の人気ターゲットカワハギ。私の通うフィールドでもカヤックで楽しんでいる人が多くいます。キス用の竿や適当なルアーロッドで気軽に楽しめます。カワハギ釣りは玄人好みの釣りというイメージでしたが、やってみると意外となんとかなるものです。餌付けや仕掛けの交換頻度が高いため、カヤックフィッシングに少し慣れてからやるのが良いかと思います。

マダイ

魚の王様マダイを狙ったタイラバゲームは是非ともおすすめしたい釣りの一つ。タイラバというルアーをそこまで落とし、ゆっくりと一定速度で巻き上げるだけなので、カヤックでの釣りに慣れていない方にもおすすめです。遊漁船に乗ったわけでもないのに立派なマダイが釣れた時の感動は忘れられません。

シーバス

シーバスというとナイトゲームのイメージをお持ちの方も多いかも知れませんね。カヤックでもナイトゲームはできないことはありませんが、おすすめはできません。危ないですし、そもそもデイゲームでもしっかりと釣ることができます。80㎝以上のシーバスがかかると結構引き回されたりしてエキサイティングですよ。

青物、根魚

近年人気のジギングゲームに、ライトジギングというスタイルがありますが、落としてまくだけでも釣れるこのスタイルは、タイラバ同様初心者に非常におすすめのスタイルです。青物から根魚、ヒラメなどのソコモノまで非常に多くの魚と出会うことができます。割と手堅い釣りなので、私は最近は青物狙いのライトジギングばかりをやっています。

水遊びの完成形の一つ?

釣りだけに留まらないカヤックは水遊びの完成形の1つと言っても良いのではないかと思っています。みなさんも是非カヤックライフを始めてみてはいかかでしょうか?






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コメント

  1. 大漁ヒロシ より:

    おと・てん様、初めてまして。
    最近、ちょくちょく記事を拝見しております。

    アルミカヌーのスポーツパルが最近気になっておりまして、購入を検討しています。
    使用した感じの良い点・悪い点を知りたく、コメントさせて頂きました。
    スポーツパルの情報が少なく、教えて頂ければ幸いです。

    当方は、バス釣りでフローターとフロートボートZ1を所有し、遊んでいる物です。

    • ダイビング捻挫ダイビング捻挫 より:

      大漁ヒロシさん
      いつも読んで下さいましてありがとうございます。
      スポーツパルの情報って少ないですよね。。。私もフローターからフロートボートZ1を経てスポーツパルに行きつきました。

      で、ご質問にお答えさせていただきますと
      【良い点】
      フロートボートZ1から乗り換えた場合、荷物(タックルボックスなど)が沢山積めることに感動するかと思います。
      カヌーならではのキール形状で、ジョンなどのバスボートに比べ直進時の抵抗も少ないので、パワー30ポンド程度のエレキでも十分速度がでます。
      重量は非常に軽く、持ち上げるコツさえつかめばカートップも楽にできます。
      珍しいので声をかけてもらえたりする。

      【やや気になる点】
      ボディのアルミ厚が他アルミボートに比べ薄いため、あまり無茶はできない。(沈んでいた木に当たり少し船体が凹みました)
      キール部の接合が樹脂なのでグラマンのアルミカヌーに比べ見た目が悪い。(耐久性は問題ないかと)
      バスボートなどに比べ狭いため、2人で釣りをするときはキャストに少し注意した方が良い。

      と言ったところです。
      ちなみにトップルアーで有名なバスポンドの松井さんもスポーツパルのカヌーを使っていましたよ。(トランサムの無いやや長いタイプ)
      以上、参考になりましたら幸いです。
      これからも時々覗きにきてくださいね!