結局PEラインはどれを買えばいいの?PEラインの選び方について

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釣具屋のセールでは高確率で新しいラインを買ってしまうダイビング捻挫です。こんにちわ。
未使用の新品の糸があるにも関わらず、つい買ってしまうのがPEライン。ナイロンやフロロカーボンのラインに比べ安売りの時のお得感にやられてしまいます。そんなPEラインですが使用するにあたっては、「結局どれを買えばいいの?」と思ったりすることも少なくありません。
という訳で、今回は様々な釣りに使用されるようになったPEラインの特徴や初心者の方におすすめの選び方と商品についてご紹介したいと思います。

PEラインとは

PEラインとは、ポリエチレン(Polyethylene)を素材としたラインです。複数本の極細ラインを編み込むようにして出来ています。以前であれば特定の釣りでしか使用されなかったPEラインですが、ラインの性能が上がると共に、価格競争も生まれ安価になってきたことで、ジギングゲームはもちろん、バスフィッシングからトラウトフィッシングにまで用いられるようになっています。

PEラインの長所

高強度

ナイロンラインに比べ、3倍前後の引っ張り強度を持っています。そのため、同じポンドでも細いラインを使用することができることになります。

高感度

ナイロンやフロロカーボンに比べ伸びが非常に少ない特性を持っています。この伸びの少なさにより非常に高い感度を発揮し、魚のアタリはもちろん、ボトムなどの状況も感じ取りやすくなります。

しなやか

極細のラインを編み込んでいるPEラインは非常にしなやかな性質を持っています。リールの巻き癖も非常に付きにくく、ルアーの飛距離などに対する影響も少なくなります。

劣化に強い

ポリエチレン素材はナイロンやフロロカーボンに比べ紫外線劣化や給水劣化に強く、巻き癖の付きにくさと相まって長く使用することができます。

PEライン短所

摩耗に弱い

引っ張り強度は高いのですが、横からの力に弱いという特徴があります。そのため、ロッドガイドの傷や水中の障害物に擦れることで非常にあっけなく切れてしまう事があります。

ライントラブルの復旧が困難

非常にしなやかな物性の為、ロッドの先やルアーに絡まってしまうと、糸同士の密着度が高く復旧が困難になってしまう事も。細いラインは特に深刻な状態になってしまう事があります。

やや高価

近年になり価格が非常に安くなってきたとは言え、ナイロンやフロロカーボンに比べメートル単価はまだ高い物が多くあります。劣化に強い為、使用期間を考えれば安くなることもありますが、イニシャルコストは高くなりがちです。

ショックリーダー

PEラインを使用した釣りでは、その長所の恩恵を最大に生かし、短所を補うためにPEラインの先端にナイロンやフロロカーボンのショックリーダーを結束するのが一般的です。結束方法には数種類のノットがありますが、おすすめなのが「FGノット」と「簡単ノット」。最初はむずかしく、また面倒に感じることもあるショックリーダーの結束ですが、慣れれば楽しく感じる作業であるため、初心者の方は是非練習しておきましょう。

▼かんたんの簡単ノットは釣りの現場でも出来るリーダー結束ノットです。

PEライン選択の注目点

PEラインは高価であれば自身にとって良いラインという訳ではありません。初心者の方は「編み数」「原糸」「カラー(マーカー)」に着目して選ぶと良いでしょう。

編み数

PEラインは極細のポリエチレンの原糸が編み込まれ出来ています。編み込む原糸の数は3~12と多様です。編み込む原糸の数が多いほどライン表面が滑らかになり、ガイドとの接触における摩擦が減り飛距離が出ることにもつながります。ただし、編み数が多いということは原糸1本あたりの径は細くなるため擦れに対する強度は低く、ケバ立ちもし易くなります。

原糸の種類(ダイニーマ/イザナス)

ポリエチレンの原糸でもっとも有名なのが「ダイニーマ(Dyneema)」。日本の東洋紡株とオランダのDSM社が共同で開発したダイニーマは非常に強度が高くPEラインのパッケージにもダイニーマを使用しているものはその表記があります。(東洋紡製のダイニーマは「イザナス(IZANAS)」と商標を変更しています)「ダイニーマ」または「イザナス」の表記でなければダメということはありませんが、指標の1つとして覚えておくと良いでしょう。

カラー(マーカー)

PEラインのカラーは、ナイロンやフロロカーボンに比べソリッドでカラフルなものが多くあります。中には一定の間隔で色が変わる物やマーキングがされており、飛距離や水深、リトリーブスピードを把握しやすくなってます。ジギングやタイラバではマーキングやローテーションカラーの物が使いやすく、シーバスやトラウト、エギングでは視認性の高い単色の物が良いでしょう。

編み数(撚り数)別の特徴

PEラインの編み数(撚り数)の違いによる特性の違いは大まかに以下の様になると考えておけば良いでしょう。

4本編み8本編み12本編み
摩耗耐性
結節強力
直線強力
低伸度
真円性
表面平滑度
価格安価やや安価高価

おすすめPEライン

数あるPEラインの中でも使用感やコストパフォーマンス的におすすめな物をいくつかご紹介いたします。

4本編み

デュエル スーパーエックスワイヤー4

キャスティングはもちろんジギングやタイラバなども考慮したラインナップの「スーパーエックスワイヤー4」。4本編みながらも原糸同士の密度が高くIZANAS原糸の均一性が高い為、ガイドとの接触抵抗も低め。ルアーキャスティングならシルバー単色、ジギングや鯛ラバなどの縦の釣りでは5色マーキングがおすすめです。

東レ スーパーストロング PE 船 F4

船釣りにフォーカスしたPEライン「スーパーストロング PE 船 F4」。カヤックでのジギングゲームやタイラバなどにも向いています。マーキングシステムは、視認性も高くちょっとした糸の動きの変化なども把握しやすくなっています。餌釣りもジギングもやるという方におすすめのライン。

よつあみ(YGK)G-soul X4 Upgrade

日本釣用品工業会釣糸部会制定の「PE糸の太さ標準規格」に準じたイザナスPEライン。PEラインにおいて一日の長があるYGKならではの高品質ラインであり、耐久性も抜群。ザイル(命綱)にも適用される工法で編まれておりハリとコシが長続きするため扱いやすさにも。定評があります。

ラパラ RAPINOVA-X MULTI-GAME

様々なルアーゲームに精通するラパラ。「ラピノヴァX マルチゲーム」は、エリアトラウトから大型鮭や青物などにも対応できる幅広いラインナップが魅力。様々な釣りにおけるPEラインの定番として長年支持され続けていますので安心して購入できます。

シマノ ピットブル4

シマノのピットブルのシリーズはルアーキャスティング用に作られたイザナスPEライン。直線性や表面の平滑性を向上させる「VT工法」で編み上げられており、しなやかさと滑らかさを両立。幅広いキャスティングゲームに対応できるラインナップとなっています。

8本編み

デュエル スーパーエックスワイヤー8

原糸同士の密着性を上げる「H.I.P.製法(ヒートインテグレーションプロセス)」は、8本編みではその効果を特に強く発揮し、耐摩耗性も大幅に向上。適度なハリ、コシがあり扱いやすさも抜群。色落ちやケバ立ちも少ないのも特徴です。

シマノ ピットブル8

「VT工法」によってスムーズに仕上げられた表面は、ガイドとの接触時のノイズや抵抗を大幅に低減しているので、飛距離が重要なキャスティングゲームにピッタリ。エギングゲームやシーバスゲームからメバリングなど人気のソルトルアーゲームにおすすめです。

よつあみ(YGK)G-soul X8 Upgrade

世界最強の糸質を自負する「よつあみ(YGK)」の「G-soul X8 Upgrade」は、8本編みで悩んだらコレと言える商品の1つ。独自製法「WX組工法」と「GP加工」によって耐摩耗性も十分。エギやルアーのフォール中のアタリとらえやすくするバイトマーカーもありがたい工夫です。

その他

ラインコートスプレー

ライン表面にフッ素コーティングを形成し摩擦抵抗を低減させる「ラインコートスプレー」。ガイドとの接触による摩擦を低減することで、色落ちやライントラブルを抑制しラインの寿命を延ばすとともに、タックルによってはジグの飛距離もアップします。

まずは扱いやすい物から選んでみましょう

PEラインの編み数は多い物で12本程度までありますが、PEラインに不慣れなうちはトラブルが起きにくく耐久性の高い4本編み(4本撚り)の物から選ぶと良いでしょう。また既にPEラインを使用しているけれどもトラブルによるロストが多い方は、使用するラインを1度見直してみるのが良いかも知れません。PEラインの種類や特徴を把握して自分に合ったラインを見つけてみてくださいね。






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