【FGノット】昌栄(TooL)のシステムスティックが超便利!

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昨今では、様々なルアーゲームにおいてPEラインを使用することが多くなってきました。釣り糸としては非常に優秀なPEラインですが、根ずれ対策やルアーへの巻き付き対策に「ショックリーダー(リーダー)」を結束することが必須です。今回はメインラインとリーダーの結束で便利なノットアシストツール「システムスティック」についてご紹介いたします。

システムスティックとは

『システムスティック』とは、大阪に本社を置く釣り具メーカー「昌栄(しょうえい)」が展開するソルトウォーターゲーム用のギアブランド「TooL」から発売されているノットアシストツール。PEラインとリーダーラインを結束する際の定番「FGノット」を、釣りの現場で組むことを支援するために作られた製品です。

製品仕様

自重:32グラム
全長:82ミリ

カラーバリエーション


システムスティックでは「レッド」「ブルー」「チタン」「ミリタリーグリーン」の4色のバリエーションがあります。また、一部の釣り具メーカーとコラボした特別仕様の製品もあります。

システムスティックの特徴

システムスティックは、「キャップ」と「ラバーパッド」、円筒状の「本体」の3つからなるシンプルな作りとなっています。

キャップ

腐食に強いアルミ合金製のキャップ部はネジのように回すことができます。キャップ部を回すことでPEラインを挟み固定するラバーパッド部を開閉させることができます。また、キャップ部が取り付けられている軸部分にはスプリットリングが付いておりカラビナなどを付けることで携帯性を上げることができます。

ラバーパッド

ラバーパッド部では上下にゴムラバーがあります。キャップ部を締め込むことによりラバーでPEラインを傷つけることなく挟み込み固定することができます。

本体

本体は部腐食に強いアルミ合金製でラバーシートが巻きるけられています。スティック本体のラバー部分にPEラインを巻きつけ締め込むことで、しっかりと力を入れて締め込むことができます。また、本体下部にもスプリットリングが取り付けられており、こちらにもカラビナを付けることができます。

システムスティックの使い方

PEラインとリーダーを結束するノット「FGノット」で最も重要なのが『一定のテンションをかけながら編み込む』という事です。手順はいわゆる「堀田式FGノット」と言われる手順で編み込みますが、口を使わずにPEラインを簡単に固定しておくことができるため、テンションかけながら編み込む作業が格段にやり易くなります。

1.準備


システムスティックのキャップ部、あるいは本体下部のスプリットリングにカラビナなどを付け、フィッシングベストやズボンのベルトなどに取り付けておきます。(カラビナは標準では付属していませんので別途用意)。ロッドの先端からPEラインを出し、システムスティックの近くまで持ってきます。家でやる場合はロッドスタンドなどでロッドを固定しておくとやり易いです。
釣りの現場では竿を脇に抱えておくと良いでしょう。PEラインをロッドの先から出しておくことで、ロッドの反発により適度なテンションがかかってくれます。

2.PEラインの固定


キャップ部を回しラバーパッド部を開け、リールから出したPEラインの端を挟み締め込んで固定します。PEラインをラバーパッド部の軸に巻き付ける必要はありません。挟み込む際にはPEラインの端が15~20センチほど余るようにしておくと後の作業がやり易くなります。

3.リーダーの編み込み

手順1

メインラインのPEラインにリーダーと十字に交差させるように配置します。下記画像の「左」「右上」「右下」は編み込みをする際の方向の指標です。

手順2

リーダーの端を手に取り、メインラインに巻きるけるようにしながら「右上」の方向へ持って行き、「左」に戻します。

手順3

リーダーの端を手に取り、メインラインに巻きるけるようにしながら今度は「右下」の方向へ持って行き、「左」に戻します。リーダーとPEラインの交点は編み込みが緩まないよう指で押さえておきます。

手順4

「手順3」「手順4」を交互に13~17回ほど繰り返します。最後の編み込みはPEラインの先端側である「右下」で終わりにします。メインラインであるPEラインにテンションをかけながら行っていると「リーダーにPEライン巻き付くように」編み込まれているはずです。

手順5

PEラインをシステムスティックのラバーパッド部から外し、「リーダー端側」と「PEラインリール側」を巻き込むようにハーフヒッチを1回行い仮留めします。

手順6

PEラインの端側をシステムスティックの本体のラバー部に巻き付けてから引っ張り、しっかりと締め込みを行います。編み込んだ部分のPEラインが透明感のある飴色に変化すれば締め込みは十分です。締め込む際に発生する摩擦熱でライン強度が低下すことがあるため、締め込む前には潤滑油や水分を編み込み部分に付けてゆっくりと締め込んでいきます。

手順7

「手順3」で行ったハーフヒッチを更に2回ほど行い、リーダーの先端(余剰部分)をハーフヒッチの部分でカットします。

手順8

PEラインの余剰ラインを使って、更にハーフヒッチを5~6回ほど行いメインラインの補強をします。最後はエンドノットをし、PEラインの余剰部分を3ミリほど残してカットし完成です。

ノット完了までにかかった時間

今回は、写真を撮りながらFGノットを完了させるまでにかかった時間はおよそ6分。写真を撮らなければ4~5分ほどで完了できるのではないかと思います。この時間で釣りでリーダー結束をしなければならない事態になっても、時合を逃す前に復旧ができそうです。

TooL公式FGノット手順動画

システムスティックを使ったFGノット手順については、TooL公式の動画もあります。先の手順と合わせて確認してみるとよりわかりやすいかと思います。

システムスティック他おすすめ商品

システムスティック
『Simple is Best』のノットアシストツール。使う場所を選ばず邪魔にもならず、フィッシングベストなどに付けておくと「できる感」も演出してくれます。

システムスティック サブロックエディション
東邦産業が展開するフィッシングギアブランド「SUBROC」の別注モデル。通常品よりボディは短くで漆黒のボディーカラーとなっています。

システムウエイト
システムスティックと合わせPEラインにぶら下げることで適度なテンションをかけ続けることができるオプション的パーツ。締め込む際にPEラインを巻き付ける事もできるので安全性も向上。

カハラジャパンヘビーデューティー アルミプライヤー
PEラインカッター付きプライヤーの定番アイテム。これ1本で様々な釣りの準備を快適にることができ、魚のフックも安全に外せます。

S字カラビナ
システムスティックに着けるカラビナはなんでも良いのですが、衣類に着けるためのループとアイテムを係留するループが別になるS字カラビナが便利です。

FGノットが楽しくなるシステムスティック

現場でリーダー結束をやり直さなければならないライントラブルは、釣りのモチベーションを大きく下げてしまいます。そんな時でもシステムスティックがあれば、速やかに復旧をかけることができ、時合いも逃さず気持ちよく釣りを継続することができます。もちろん、自宅で釣りの準備をする際にも大変便利。皆様もフィッシングベストや釣り用ポーチに着ける標準装備として是非準備しておいてはいかかでしょうか?






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